松平不昧侯筆弌松庵扁額(02の023)(25857)
- 商品説明
- 木箱 額裏に大正乙丑春日/雲州家より譲受/暮雨庵主人とある。松平不昧(本名治郷)は松江藩の七代藩主で、不昧流の茶道を興した茶人。茶道具に対する見識は不昧好みと称され、日本美の典型の一つとされる。不昧流には二つの伝承経路がある。一つは松江藩の家老であった有沢家が伝承したもので、代々家元の本名には「弌」の文字が用いられる。いま一つは雲州流と称され、主に関東に広がり、後に皇室の茶の湯の指導を務めた。未見ながら安井淳之介に弌松庵茶会会記 の著作がある。安井氏の没年が大正十三年、扁額の譲受が大正十四年。また暮雨庵は俳人久村暁台ゆかりの古建築で、増築を重ねながら現在も県の文化財として名古屋に残る。大正当時の持ち主は繊維問屋の中村貫之助、暮雨庵の扁額は益田鈍翁筆という。24×45cm
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